WiMAXの制限なしは嘘？【無制限のギガ放題プランの真相を解説】

WiMAXは月間データ通信量が無制限というのは有名です。しかし、実際のところ完全な無制限ではありません。

そこで、ここではWiMAXの無制限プランの実態について解説していきます。

 

5Gのギガ放題プラスプランで制限がどのように変わったか、分かりやすく表で表すと次のようになります。

		ギガ放題プラスプラン （5G対応プラン）	ギガ放題プラン
標準モード （スタンダード）	対応エリア	WiMAX2+ au 4G LTE au 5G	WiMAX2+ au 4G LTE
	月間データ 容量	制限なし	制限なし
	速度制限	混雑時のみ制限	3日で15GBを 超えると通信制限
プラスエリアモード	対応エリア	au 4G LTE au 5G	au 4G LTE
	月間データ 容量	15GB	7GB
	データ超過時の 標準モードの制限	制限なし	月末まで制限 （128kbpsになる）

 

WiMAXの無制限が嘘と言われる理由！制限なしではない？

WiMAXが提供している無制限プラン（ギガ放題）は、厳密には無制限ではありません。

実は2つの制限があり、制限に引っかかると最悪の場合は月末まで速度制限がかかってしまう恐れがあります。その制限とは、下記の2つです。

現在は「混雑時のみ」制限がかかる、実質無制限となっています！

無制限が嘘の理由①ギガ放題でも3日間15GB以上で1Mbpsに速度制限される（2022年撤廃済み）

WiMAXの無制限プラン（ギガ放題）では、月間データ通信量は設定されていませんが、「直近3日間で10GB以上」を越えると通信制限がかかります。

通信制限がかかると制限後の最大通信速度は概ね1Mbpsとなり、電波環境などによってはさらに遅くなる可能性もあります。

直近3日間を画像でイメージすると下記のようになります。

出典：uqwimax.jp

画像のように直近3日間とは「当日・前日・前々日」の3日間を指しています。

出典：uqwimax.jp

画像の場合、1日目と2日目の合計で6GBまで使用しており、3日目で4GBを越えてしまったことで通信制限がかかります。

無制限プランの通信制限は、「直近3日間の通信データ容量が15GBを越えた日の翌日18時ごろから翌々日2時ごろまで」適用されます。

つまり、実際に速度制限が発生するのは4日目の18時〜5日目の2時までで、3日目の夜や4日目の昼間は速度制限がかかりません。

出典：uqwimax.jp

画像のように1日で15GB以上の通信データ容量を使ってしまうと、翌日から3日間も速度制限がかかってしまいます。このような使い方は気を付けましょう。

では、15GBでどれぐらいのことができるのか、パソコンとスマートフォンで下の表にまとめてみました。あくまでも目安で、実際のデータ量と一致するとは限りません。

標準画質のYoutubeでも70時間で15GBなので、高画質で長時間見ない限り大丈夫と言えます。
ただし、下記のような使い方は速度制限にかかりやすいです。

無制限が嘘の理由②プラスエリアモードで月間30GB以上で速度制限

WiMAXのギガ放題プランが無制限ではない理由の二つ目に、プラスエリアモードで月間30GB（旧ハイスピードプラスエリアモード）を使うと速度制限にかかるというものがあります。

WiMAXのギガ放題プランで月間通信データ容量が無制限になるのは「WiMAX2+回線（ハイスピードモード）」のみで、「ハイスピードプラスエリアモード（現プラスエリアモード）」では月間通信データ容量が30GBに設定されています。

もし、プラスエリアモードで月間通信データ容量が30GBを越えてしまうと、その瞬間から月末まで通信速度が128Kbpsまで制限されてしまいます。

最近はYouTubeやTikTokを視聴しながら作業をする方も増えています。YouTubeの480p画質(一般的な画質)とTikTokを視聴した場合、下の表のように通信データ容量を消費します。

ハイスピードプラスエリアモードの通信制限は手動で解除することはできません。

また、ハイスピードプラスエリアモードの通信制限がかかってしまうと、せっかくギガ放題プランを契約していてもWiMAX2+回線も道連れになり128Kbpsの通信制限が月末まで対象となってしまいます。

 

WiMAXが実質無制限と呼ばれる理由

WiMAXは「実質無制限」と呼ばれています。その理由は以下になります。

どういうことなのか、順番に解説します。

実質無制限の理由①ギガ放題で速度制限されても標準画質レベルでの動画視聴は可能

WiMAXのギガ放題プランの速度制限後の最大通信速度は、概ね1Mbpsまで制限されますが、YouTubeの標準画質レベルが視聴可能な速度となります。

YouTubeなどの動画サイトは画質が高くなるほど必要な通信速度も速くなります。各動画サイトを再生するのに必要な通信速度をまとめましたのでご覧ください。

動画サイト	画質	必要な通信速度
YouTube	4K	20 Mbps
	HD 1080p	5 Mbps
	HD 720p	2.5 Mbps
	SD 480p(標準画質)	1.1 Mbps
	SD 360p	0.7 Mbps
U-NEXT	標準画質	1.5Mbps
	高画質	3Mbps
TUTAYA TV	SD画像	1.5Mbps
	HD画像	6Mbps

通信制限後の概ね1Mpbsでも、動画サイトで標準画質の動画を再生するのは可能です。また、LINEやTwitterに画像をアップロードするのも、多少は時間がかかりますが問題なく可能です。

つまり、通信制限がかかってもインターネットを楽しむこと自体は不可能ではありません。

実質無制限の理由②速度制限がかかるのも夜間のみ

WiMAXのギガ放題プランの速度制限がかかるのは、「直近3日間の合計が10GB（5Gの場合15GB）を越えた日」の翌日18時ごろから翌々日2時ごろまでとなります。

つまり、昼間は通信制限の影響を受けません。

どうして夜間だけ通信制限がかかるかというと、WiMAXによると、「より多くのお客様にWiMAX2+を快適に利用して頂くために、短期間に多くのデータ通信を利用した方を対象に、ネットワークの混雑回避のために通信速度を制限している」ということです。

一般的にWiMAXのみならずインターネット回線は昼間よりも夜間の方が混雑しやすいと言われています。

利用地域の人口密度なども関係しますが、夜間は繋がりにくくなるので、短期間で多くのデータ通信をしたユーザーに通信制限をかけるのは納得のできる説明です。

一方で昼間は利用者が少なくなるため、速度制限の影響を受けません。

 

WiMAXを無制限（速度制限なし）で使うために守る条件4つ

WiMAXを無制限（速度制限なし）で使うために守るべき条件が4つあります。

それぞれどんな条件なのか、順番に解説します。

速度制限なしで使う条件①ギガ放題（無制限）プランを選ぶ

WiMAXを無制限（速度制限なし）で使うための条件1つ目は、プロバイダと契約する際は月間データ容量の制限がないギガ放題（無制限）プランを選びましょう。

プロパイダによっては無制限プランとは別に、月間7GBまでの通常プランがあります。通常プランがあるプロバイダは下記になります。

※2022年追記
下記の7GBプランは現在ありません。

プロバイダ	7GB通常プランの名称
Broad WiMAX	ライトプラン
GMOとくとくBB	通常プラン

通常プランはギガ放題プランに比べて月額料金が安いなどのメリットがありますが、通信データ容量が月間7GBを越えてしまうと速度制限が月末までかかってしまいます。

Broad WiMAXとGMOとくとくBBで契約する際はライトプランと間違えないようにしましょう。

速度制限なしで使う条件②3日で15GB以上使わない

WiMAXを無制限（速度制限なし）で使うために、ギガ放題プランに加入したら3日で15GB以上を使わないように注意しましょう。

3日で15GBの制限にかからないためです。

出典：uqwimax.jp

WiMAXモバイルルーターでは、本体画面に直近3日間の通信データ容量が表示されるので、自分がどれだけ使用したのか、どれだけ残っているのかいつでも確認できます。

一々確認をするのが面倒な場合は、一定の通信データ容量に達したときに通知するように設定しましょう。Speed Wi-Fi NEXT W06の設定方法は下記になります。

たとえば、最大データ通信量を9GBに設定しておけば、直近3日間で通信データ容量が9GBを越えたときに通知が来るようになります。

速度制限なしで使う条件③プラスエリアモードは極力使わない！

WiMAXを無制限（速度制限なし）で使う条件として、プラスエリアモードは極力使わないことも挙げられます。

プラスエリアモードでは、通信データ容量が月間30GBを越えたときに通信制限が発生します。（ハイスピードプラスエリアモードは月間7GBまで）

ハイスピードプラスエリアモードの通信制限は月末まで解除できず、WiMAX2+回線に切り替えても通信速度は元に戻りません。

この通信制限を回避するには、ハイスピードプラスエリアモードを極力使わないようにするしかありません。外出先で通信が安定しないときは、安定する場所に移動するか、インターネット通信を諦めましょう。

		ギガ放題プラスプラン （5G対応プラン）	ギガ放題プラン
標準モード （スタンダード）	対応エリア	WiMAX2+ au 4G LTE au 5G	WiMAX2+ au 4G LTE
	月間データ 容量	制限なし	制限なし
	速度制限	混雑時のみ制限	3日で15GBを 超えると通信制限
プラスエリアモード	対応エリア	au 4G LTE au 5G	au 4G LTE
	月間データ 容量	15GB	7GB
	データ超過時の 標準モードの制限	制限なし	月末まで制限 （128kbpsになる）

プラスエリアモードの切り替えは手動以外に、自動で切り替わる場合があります。

この設定を解除するには本体画面で操作するか、専用のスマートフォンアプリ「Huawei HiLink」で設定できます。自動の通信モード切り替えをオフにする手順は以下です。（W06の手順）

これでハイスピードプラスエリアモードに自動で切り替わる設定を解除できます。

速度制限なしで使う条件④プラスエリアモードは絶対に月間30GB以上使用しない

WiMAXを速度制限なしの無制限で使う条件として、ハイスピードプラスエリアモードは月間30GB以上絶対に使わないことも挙げられます。

WiMAXのプラスエリアモードは極力使わないのがおすすめですが、どうしても使用しなければならない方は、月間30GBを越えないようにしましょう。

ハイスピードプラスエリアモードの場合は、月間7GBを超えると通信制限がかかります。

		ギガ放題プラスプラン （5G対応プラン）	ギガ放題プラン
標準モード （スタンダード）	対応エリア	WiMAX2+ au 4G LTE au 5G	WiMAX2+ au 4G LTE
	月間データ 容量	制限なし	制限なし
	速度制限	混雑時のみ制限	3日で15GBを 超えると通信制限
プラスエリアモード	対応エリア	au 4G LTE au 5G	au 4G LTE
	月間データ 容量	15GB	7GB
	データ超過時の 標準モードの制限	制限なし	月末まで制限 （128kbpsになる）

WiMAXルーターにはハイスピードプラスエリアモードの最大データ通信量が何%に達したら、ハイスピードモード(WiMAX2+回線)に切り替えるという設定が可能です。以下が自動切り替えの手順です。（W06を例にして解説）

基本は初期値90%、つまり6.3GBまで使用したらハイスピードモードに切り替わるようになっています。この数値を自分で設定しましょう。

この操作で気を付けるべきなのは、『「通信モード自動切替」をオン』にすることです。

オフにしたままハイスピードプラスエリアモードでインターネットを利用していても、設定したパーセンテージに達しても自動で切り替わらなくなってしまいます。

WiMAXの無制限（制限なし）プランがおすすめできない人

WiMAXの無制限（制限なし）プランは下記のような方にはおすすめできません。

このような方は有線インターネット回線（光回線）を開設して、自宅でインターネットをするのが望ましいです。

今はギガ使い放題なので、1日に何GBでもアップロード・ダウンロード可能です。

WiMAXの無制限プランがおすすめなのは、下記のような方です。

このような方はWiMAXの無制限プランがおすすめです。

 

WiMAXと無制限ポケットWi-Fiとの比較

WiMAXの無制限プランに近い内容の他ポケットWi-Fiサービスを表にして比較しています。
※表は左右にスクロール可能

※各サービスプランにおける最大速度であり、モデルや通信環境によって異なる

Y!mobileはWiMAXと似ているサービスで、速度制限の条件や速度制限中の最大速度が同じサービスになります。

ドコモのポケットWiFiは最大通信速度が速いですが、速度制限時に128Kbpsとなりほとんど使えなくなります。

どんなときもWi-FiやMUGEN Wi-Fiはクラウド系の無制限に近いサービスで、大手3大キャリアのLTE回線を使用できることから、こちらも対応エリアが非常に広いです。
そして、料金が安いという特徴もあります。

しかし、クラウド系の無制限Wi-Fiは料金が安い分トラブルが多いです。

また、どんなときも Wi-Fiは公式ホームページで通信データ容量無制限としていましたが、2020年6月19日に「実際は月間25GBで速度制限をしていた」として総務省より行政指導を受けています。

このようにクラウド系の無制限Wi-FiはWiMAXや大手キャリアに比べて怪しい部分が多いので、利用する際は注意しましょう。

データ容量無制限ではWiMAXが最もおすすめ

他のポケットWi-Fiサービスと比較しても、無制限に近いものではWiMAXが価格・通信速度・トラブルの少なさ・速度制限中の最高速度が優れています。

通信エリアの広さに関しては大手キャリアや大手キャリアの回線を使うクラウド系の無制限Wi-Fiに劣りますが、それでも人口の99%をカバーしており、現在もエリアを拡張中なのでさほどのデメリットには感じません。

 

無制限（使い放題）WiMAXのおすすめプロバイダ

WiMAXの実質無制限プラン（ギガ放題プラス）は、通信速度や速度制限の条件などプロパイダによって違いはありません。

よって、WiMAXの実質無制限プラン（ギガ放題プラスプラン）は安い料金のプロパイダで契約するのがお得です。

WiMAXプロバイダの実質月額料金を全社比較しました。
実質月額料金とは、初期費用と月額料金からキャッシュバックを引いた実際に支払う月額料金のことです。

※表は左右にスクロールできます

おすすめ無制限WiMAX①5G CONNECT

端末代金	0円
事務手数料	3,300円
月額料金	【最新端末購入プラン】 4,800円 【最新端末レンタルプラン】 5,250円
キャッシュバック・ キャンペーン	【最新端末購入プラン】 ・端末代実質0円キャンペーン ・3,6,9,12,15ヶ月目の月額料金が0円
実質月額料金 （3年間）	【最新端末購入プラン】 4,225円 【最新端末レンタルプラン】 5,341円
契約期間	縛りなし
平均通信速度（実測値） （Galaxy 5G）	【X12】 下り：107.3mbps 上り：16.07mbps 【L13】 下り：199.88Mbps 上り：25.03Mbps
速度制限条件	混雑時のみ（月間データ容量無制限）
解約金	返却処理手数料1,100円
おすすめの人	・格安料金でWiMAXの人最新端末を利用したい人 ・キャッシュバックの受け取りが面倒な人

※実質月額料金=｛（月額料金×契約期間）+ 端末代金 + 事務手数料）- キャッシュバック｝÷ 契約期間

5G CONNECTは、2年間の実質月額料金が最安、30日間のお試し期間がある、縛りなしプランもあるというのが特徴のWiMAXプロバイダです。
キャッシュバックを受け取る手続きも不要で、シンプルに料金が安いため、万人におすすめできるプロバイダと言えます。

 

また、5G CONNECTは法人契約にもおすすめのポケット型Wi-Fiです。

おすすめ無制限WiMAX②GMOとくとくBB WiMAX

WiMAXの代表的なプロパイダの中でキャッシュバック込みの3年間の実質月額料金が最も安いのはGMOとくとくBBになります。

	新端末プラン
端末代金	実質無料（36ヶ月利用）
事務手数料	3,300円
月額料金	端末発送月：1,375円 1ヶ月目以降：4,807円
キャッシュバック・ キャンペーン	・誰でももらえるキャッシュバック34,500円 ・他社から乗り換えの場合はさらに最大40,000円キャッシュバック ・2つの指定オプション同時申込で2,000円キャッシュバック増額 ・auスマートバリュー（スマホセット割） ・8日間以内ならキャンセル無料
実質月額料金※ （実際に払う実質の月額）	3,871円 WiMAXで最安
端末	X12（モバイルルーター） L13（ホームルーター）
契約期間	なし
5G対応状況	◯
端末実測値（平均通信速度） （端末X12のデータ）	下り：107.3mbps 上り：16.07mbps
速度制限条件	混雑時のみ制限
解約違約金	無料 ※違約金が無料になり、 格段に解約しやすくなりました！
おすすめの人	・最安値でWiMAXを契約したい人 ・長期間契約するか不明な人 ・他回線から乗り換える人

※実質月額料金=｛（月額料金×契約期間）+ 端末代金 + 事務手数料）- キャッシュバック｝÷ 契約期間

GMO とくとくBBは最大22,500円のキャッシュバックが発生します。
WiMAXの料金を極力安く抑えたいという方には最もおすすめのプロバイダです。
また、違約金も最大1,100円とほとんど掛からないので解約しやすい点もオススメポイントです。

 

容量無制限のWiMAXは法人契約にもおすすめ

容量無制限のWiMAXは、法人契約にもおすすめです。特に法人におすすめなのは5G-CONNECTです。

端末代金	0円（何台契約しても無料）
事務手数料	3,300円
月額料金	初月〜：5,280円
実質月額料金※ （実際に払う実質の月額）	5,412円
キャンペーン	複数台契約で大幅割引
5G対応状況	◯
契約期間	2年（縛りなしにもできる）
端末実測値（平均通信速度） （Galaxy 5G）	下り:58.6mbps 上り:22.88mbps
速度制限条件	WiMAX5G+回線：混雑時のみ（通常無制限）
解約金	2年以内：4,400円 2年以上：無料
請求書払い	○

※実質月額料金=（月額料金+端末代金+事務手数料）-キャッシュバック

5G-CONNECTは、法人向けプランもお得なWiMAXです。端末を複数台契約することで、最大20%割引でき、10日間のお試し利用と無料見積が可能のため、比較的始めやすいWiFiであることが特徴です。
なるべく初期費用をかけずに、コスパよく複数台を法人契約したいという方には、5G CONNECTはとてもおすすめと言えます。