基地局の場所が分かると良いことがあるって聞いたけど・・・
マップで確認可能?
WiMAXの基地局(電波塔)の場所を知って、アンテナ強化や通信改善に役立てたいと考えている方も中にはいると思います。
そこで、ここではWiMAXの基地局の見つけ方を詳しく解説します。
- WiMAXの基地局とは何か
- 基地局の場所を把握するメリット
- WiMAXの基地局の見つけ方
WiMAXの基地局とは?
基地局とは、WiMAXルーターと無線通信をする装置のことです。わたしたちがWiMAXルーターを使ってインターネット通信をする時、WiMAXルーターが直接インターネットに繋がるわけではありません。
一旦、基地局という場所を中継してインターネットに繋がる仕組みとなっています。橋渡しの役割ですね。
基本的にはアンテナの形をしたものがビルの屋上などに固定設置されていますが、見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
臨時でエリア強化することで、スムーズにインターネット通信ができるようにしています。
WiMAXの基地局数
WiMAXは2020年7月30日に、UQコミュニケーションズ株式会社はWiMAX 2+の屋外基地局数が40,000局に達したことを発表しました。

「UQコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:竹澤 浩)は、この度、2020年7月30日をもちまして、WiMAX 2+を提供する屋外基地局数が、全国累計で40.000局に達しましたのでお知らせします。」
WiMAXの基地局はどんどん広がっており、今では以下のような場所にも基地局が設置されています。
- ビル屋上などの屋外
- イベントホールやショッピングモールなどの屋内
- 駅
今後もエリアは拡大していくようです。WiMAX利用者としては通信できるエリアが広がれば嬉しいですね。
1つのWiMAX基地局でカバーできる距離
WiMAXは、1つの基地局でカバーできるのは以下の範囲と言われています。(使用しているWiMAX端末によって変わってきます)
ルーターの種類 | カバーできる範囲 |
---|---|
モバイルルーター | 1〜3km |
ホームルーター | 2〜10km |
意外と、わたしたちの家の近くにも基地局があるかもしれません。近くのビルを見上げてみて、屋上にアンテナが立っていたら、WiMAXの基地局の可能性もあります。
WiMAXの基地局(電波塔)の場所を把握するメリット
WiMAXの基地局がどの場所にあるか把握するメリットは2つあります。
WiMAXの基地局の場所を把握するメリット
- WiMAXルーターを基地局に近い窓際に置いて電波を改善できる
- WiMAXの通信が遅い原因を把握する材料になる
それぞれ見ていきましょう。
メリット①WiMAXルーターを基地局に近い窓際に置いて電波を改善できる
WiMAXの基地局を把握するメリットの1つ目は、電波改善に役立つことです。
WiMAX基地局からの電波は、屋外から飛んでくる場合がほとんどです。
そして、WiMAXの電波は壁などの遮蔽物に弱いという特徴があります。そのため、室内の奥まった場所や窓のない部屋では通信速度が低下することがあります。
できるだけ建物や壁の障害物を避け、窓際に置くことによって電波を改善できますので、基地局に近い窓際にWiMAXルーターを置いてみましょう。
また、1階よりも2階の窓際に設置した方が電波が入りやすい場合があります。
中には、基地局から遠い窓際よりも、基地局に近い壁際の方が電波が入りやすいという口コミもありました。自宅内でどの場所が一番電波が入りやすいのか、いろいろな場所を試してみましょう。
Wimax、ただ窓際に置くより電波塔がある側の壁に密接して置く方が電波がかなり強くなるのに今頃気づいた
新居でも常時50Mbps出せるわ— ❀み〜ちゃん✿ (@cc416_) May 21, 2019
メリット②WiMAXの通信が遅い原因を把握する材料になる
WiMAX基地局の場所を把握するメリットの2つ目は、通信が遅い原因を把握する材料になるということです。
部屋の特定の場所にWiMAXルーターを設置した場合、そこで通信速度が遅いのであれば、基地局の方向に大きな建物などがあって遮断されている可能性があります。
WiMAXルーターを持って、窓際を幾つか試してみるとよいでしょう。
WiMAXの基地局の位置の見つけ方・調べ方!マップで確認できる?

WiMAXの基地局の場所は公式発表されていませんが、調べる方法はあります。
WiMAX基地局はエリアマップで目星をつけて歩いて目視確認するしかない
WiMAXの基地局の場所を調べる方法はズバリ「エリアマップで目星をつけて歩いて目視確認する」です。公式に発表されてない以上、自分で探すしかありません。
ただモバイルルーターの場合、1つのWiMAX基地局でカバーできるエリアは1〜3kmですから、自宅がサービスエリア内なのであれば自宅から中心に1〜3km以内に必ず設置されていることになります。
ビルの屋上などに、アンテナの形をしたようなものがないか探してみましょう。
WiMAXの基地局を見つけた人たちの口コミもたくさんありますので、そういった写真なども参考にできます。
最寄りのWiMAX 2+の基地局までBIGLOBEのSIMをさしたL01sを持ってきた。あんまり速度出なかった… pic.twitter.com/DJR4NIePkF
— たける (@Love_Macintosh) August 2, 2020
夕焼けに染まるWiMAX基地局 pic.twitter.com/I8fsa0FIoY
— 携帯電話基地局沼bot@電測組 (@kitikyoku_bot) August 3, 2020
※WiMAXのサービスエリア内か見るだけならエリアマップでも可能
WiMAXの基地局をピンポイントで見つける場合は目視確認しかありませんが、サービスエリア内かどうか確認するだけならエリアマップで可能です。
サービスエリアマップ(UQ公式サイト)から確認できますので、ご覧ください。
また、WiMAX2+が使える街のスポットは公式発表されています。
- JR
- 私鉄や地下鉄
- 空港
- 展示場や複合ビル
- デパートなどの地下街
- 大学キャンパス
上記のようなスポットの詳細はこちらから確認することができます。それらの街のスポットが自宅から3km圏内にあるなら、そのスポットに近い窓際にWiMAXルーターを設置することができるかもしれません。
WiMAXエリアの詳しい確認方法は以下にまとめています。

WiMAXエリア外の場合は基地局増設要望も出せる
WiMAXの基地局は、日々、電波の状況を確認しながら増設が行われています。
エリア拡大の参考とするため、WiMAX公式サイトでは基地局増設要望を受け付けています。
自宅の住所がサービスエリア外なのであれば自宅住所を伝えることができますし、公共の施設で繋がらないのであれば施設名や駅名などで伝えることもできます。
サービスエリア改善の要望はこちらからできます。
2013年10月に500局からスタートしたWiMAXの基地局ですが、2014年9月には10,000局、2015年2月には20,000局、2017年2月には30,000局に到達し、ついに2020年7月には40,000局を突破しました。
かなりの勢いで増えていますので、生活エリアがカバーされていないと感じたら要望を出してみましょう。
WiMAXが繋がらない基地局以外の原因

WiMAXがインターネットが繋がらないと、とても不便ですし困りますよね。今まで繋がっていたのに、急に繋がらなくなると焦ります。
繋がらない原因①WiMAXと端末の間に障害物がある
WiMAXルーターと端末の間に障害物があると、うまく電波をキャッチできないことがあります。たとえば自宅の1階にルーターを置いたまま2階でスマホを繋げようとしたときに、上手く繋がらないなどです。
壁や物などの障害物は、できるだけ避けるようにしましょう。
他にも、電波を発する障害物によって、電波が干渉している可能性があります。たとえば以下のようなものもそうです。
- ノートPC
- 電子レンジ
- コードレス電話
- ガレージを開けるリモコン
上記に挙げたもの以外でも、電波を発する電子機器はたくさんあります。一番良いのは、WiMAXルーターと使用する端末の間に何も置かないことです。
繋がらない原因②ルーターが古くスペックが低い
WiMAXルーター本体側に原因がある場合があります。最新の機種なら対応している高速な回線も、昔のWiMAXルーターでは使えないことがあります。
電池も劣化していきますので、使用中のWiMAXルーターがいつ頃に発売されたものか確認してみましょう。
最新のルーターは通信速度がアップしていたり、節約モードなどの便利な機能が付いていたりします。乗り換えでお得に機種変更できるキャンペーンなども行っていることがあるので、一度チェックしてみましょう。

繋がらない原因③エコモードや機内モードになっている
WiMAXルーターには、エコモードが搭載されており、バッテリー消費を抑える機能があります。しかし、そのエコモードをオンにすると下りの最大速度が110Mbpsに制限されますので遅く感じてしまうことがあります。
他にも、WiMAXルーターが機内モードになっていると、インターネットは繋がりません。電波を利用した全てのサービスがストップしますので、設定を確認してみましょう。
繋がらない原因④APN設定(アクセスポイント設定)が違う
APN設定とは、インターネットの接続先の設定をすることです。APN設定が間違っている場合、ディスプレイに「APN設定を確認してください」と表示され、インターネットには繋がりません。
「設定」>「プロファイル選択」>「Internet」を選択し、チェックボタンを入れましょう。
注意:上記の設定はUQコミュニケーションズをプロバイダーとしてインターネットに接続するための設定です。他社プロバイダーで契約をしたときは、契約時の用紙にAPN設定に必要な情報が載せられていることがありますので、そちらを確認して設定しましょう。
繋がらない原因⑤通信障害が起きている
災害などにより、通信障害が発生しているとWiMAXが繋がらないことがあります。
たとえば、2020年7月には九州地方で豪雨の影響によりサービスが使いづらい状況が発生しました。災害によって基地局に損害が出たりすると、どうしても通信障害が出てしまいます。
こうした通信障害によってWiMAXが繋がらない場合は、復旧作業が完了するまで待つ必要があります。時間をおきながら、再度接続できないか何度か試してみましょう。
WiMAXの公式サイトで通信障害の状況は確認できます。
WiMAX基地局から届く電波が弱いと感じたらやってみること

WiMAXの電波が弱いと感じる時に、ぜひ試して欲しいことがありますのでご紹介します。以下の5つです。
- ルーターを窓際や高い位置に置く
- 障害物を除去する
- 周波数帯を切り替える
- クレードルを使う
- パラボラアンテナを作ってみる
一つずつ解説します。
基地局からの電波が弱い時の対策①ルーターを窓際や高い位置に置く
基地局からの電波が悪いと思ったら、まずはWiMAXルーターを窓際や高い位置に置いてみましょう。電波はほとんどの場合、屋外から飛んできます。ですから、家の中心にWiMAXルーターを置いておくよりも、窓際に置いた方が電波の受信感度は向上します。
また、WiMAX公式サイトでは、以下のように説明しています。
「1階で使えなくても2階の窓際の方が電波が入りやすい場合があります。窓の外側に遮蔽物(建物)が少ない方向の窓際に設置した方が電波が入りやすい場合があります。」
さまざまな要因が関係してくるようですので、WiMAXルーターのアンテナの状況を見ながら、一番電波が入りやすい場所を探してみましょう。
基地局からの電波が弱い時の対策②障害物の除去
WiMAXルーターと端末の間に障害物があると、それが原因で通信状況が悪くなることがあります。
障害物を移動させることができるなら、移動させてみましょう。また、スマホなどの端末とWiMAXルーターをできるだけ近づけて使用するのも良い方法です。
特に、電波を発するものがWiMAXルーターと端末の間にあるとよくありません。同じ周波数を発して干渉する可能性がありますから、電波を発する電子機器が障害物となっているなら、設置場所の検討をしてみましょう。
基地局からの電波が弱い時の対策③周波数帯を切り替える
WiMAXルーターで主に使用されている周波数は2.4GHzです。この2.4GHzの周波数の特徴は、通信範囲が広く、対応機器が多いことにあります。
そこで試して見てほしいのが、周波数帯を切り替えることです。WiMAXルーターでは、2.4GHz帯のほかに5GHz帯を使用することができます。
5GHz帯の特徴は、通信速度が速く、電波干渉する機器が少ないことです。一度切り替えてみて、どちらが繋がりやすいか試してみましょう。
5GHzに切り替えたからと言って、追加で料金がかかるようなことはありません。2.4GHzも5GHzもどちらも同じ料金で使用できますのでご安心ください。
WiMAXルーターによっては、5GHz優先機能というものが付いており、5GHzの周波数の方が電波レベルが高いときに、自動的に5GHzへと切り替えてくれます。
基地局からの電波が弱い時の対策④クレードルを使う
クレードルとは、WiMAXルーターを充電する充電器のようなものです。このクレードルに設置して使うことにより、電波状況を改善することができます。
一例としてWX03専用クレードルでは、WX03をそのまま机に置いたときと比べて、通信エリア最大40%アップさせることができます。平置きでは、方角によって受信感度の強弱が生じるのに対し、クレードルに設置すると全方位的に電波をキャッチすることができるからです。
また、クレードルを使用することによって、有線接続が可能になります。有線接続すれば、電波が干渉することはなく、WiMAXルーターと使用端末の間にある障害物を気にする必要がありません。
基地局からの電波が弱い時の対策⑤WiMAXパラボラアンテナを作ってみる
パラボラアンテナとは、おわん型のアンテナのことです。個人宅であればベランダなどに設置しているところもありますし、業務用であれば直径が30メートルを超える大きなものもあります。
このパラボラアンテナですが、WiMAXルーター用にお手軽に作ることができます。材料は100円均一のお店で揃えられるような簡単なものです。
アルミボウルwimaxパラボラわりと効果抜群でびびる pic.twitter.com/N5hG3EiDCQ
— ヨーゼフ・K.part1.rar (@josefK_S_) September 4, 2014
用意するものは2つだけです。
- まな板スタンド
- アルミ製のボウル
アルミ製のボウルの中にWiMAXルーターをクレードルごとセットし、それをまな板スタンドにセットするだけです。
あとは、窓際に向けて電波の入りを見ながら角度を調整しましょう。速度が4倍になったという口コミも見られますので、試す価値はあると思います。
ふつうのWi-FiルーターのWi-Fi側も効果あるのよ。
RT @N0VlTA: WiMAXパラボラ作ったらマジで速度4倍になった。 pic.twitter.com/VnqWM7bfy4— Kusakabe Youichi (@void_No3) April 13, 2014
一番大切なのが、電波が入りやすいよう角度や向きを調整することです。パラボラアンテナの役割を果たすボウルで、確実に電波をキャッチする必要があります。
一番効率よく電波をキャッチできるのが、電波に対して直角にアンテナを向けたときです。それで、角度や向きを微調整しながら、一番通信がよいところを探しましょう。
WiMAXのUQ宅内アンテナは推奨できない
WiMAX公式サイトでは、電波が弱いときに、自宅にUQ宅内アンテナというものを設置し、電波環境を改善するサービスを行っています。
UQ宅内アンテナとは・・・
WiMAXの電波が弱い時に自宅に設置する小型の基地局のこと。
しかし、このUQ宅内アンテナは推奨できません。
理由は、固定回線が必要だからです。そもそも、自宅でWiMAXルーターを使用したい人というのは、自宅に固定回線がない、もしくは固定回線を引きたくないのでWiMAXを利用している方が多いのではないでしょうか。
固定回線があるならそれを使ってWi-Fi接続をすれば、電波が弱い問題は解決します。わざわざ固定回線をUQ宅内アンテナに繋いで、そこから電波を飛ばしてWiMAXルーターと繋ぐ必要はないわけです。
もちろん固定回線を契約しようとすれば、固定回線分の契約料金はかかってきますので、毎月の負担金は大きくなります。
電波法なども関係してきますので、UQ宅内アンテナ以外の方法で改善を図るようにしましょう。
当サイト「わかるWiMAX」が総力を挙げて全24プロバイダを徹底比較し、おすすめを厳選しています。
あなたが選ぶべきプロバイダはどれなのかが分かりますので、WiMAXで迷った時の参考にしてみてください。