スマホにセキュリティソフト対策等はいらないのだろうか。スマホのセキュリティ対策に関するアンケートも行ったので気になっている方は参考にして欲しい。
Contents
- 1 スマホのセキュリティ対策状況アンケート調査|セキュリティソフトはいらないのか
- 2 スマホにセキュリティソフトがいらないとイメージされる理由
- 3 スマホにセキュリティソフトはいらないのか
- 4 スマホのセキュリティソフト導入前にできるセキュリティ対策13選
- 4.1 対策①OSは常に最新バージョンにする
- 4.2 対策②Webブラウザも最新バージョンに更新する
- 4.3 対策③ファームウェアをアップデートする
- 4.4 対策④パスワードを定期的に更新する
- 4.5 対策⑤公衆Wi-Fi(フリーWi-Fi)は利用しない
- 4.6 対策⑥画面ロックをオンにする
- 4.7 対策⑦SNSアカウントは二段階認証を利用する
- 4.8 対策⑧端末検索機能はオンにしておく
- 4.9 対策⑨公式ストア以外からアプリをダウンロードしない
- 4.10 対策⑩不要なアプリはダウンロードしない
- 4.11 対策⑪不審なメールや不要なURLは開かない
- 4.12 対策⑫バックアップをとっておく
- 4.13 対策⑬VPNを利用する
スマホのセキュリティ対策状況アンケート調査|セキュリティソフトはいらないのか
スマホのセキュリティ対策について、ランダムに選んだ10代から70代までの698人に以下のアンケートを行った。
・現在利用しているスマホの種類(Android、iPhone、その他)
・スマホのセキュリティ面において不安や心配はあるか
・スマホのセキュリティ対策を実施しているか
・どのようなスマホのセキュリティ対策をしているか
・スマホのセキュリティ面における被害状況
これらの項目の結果について詳しく解説する。
現在利用しているスマホの種類(Android、iPhone、その他)
割合 | |
---|---|
Android | 52.1% |
iPhone | 47.9% |
利用しているスマホの種類の割合はAndroidとiPhoneで大差はない結果となった。本アンケート調査においてその他の種類を利用している人の割合は0%であった。
スマホのセキュリティ面において不安や心配はあるか
割合 | |
---|---|
不安や心配に思う | 62.9% |
特に不安はない | 37.1% |
スマホのセキュリティに関しての不安や心配は6割以上の人が感じており、多くの人が不安を抱えながら使用していることが明らかとなった。
スマホのセキュリティ面で不安に感じる点
票数(割合) | |
---|---|
ウェブサイトの閲覧によるウイルス感染等 | 312票(27.3%) |
不正アプリでのウイルス感染による情報漏えい等 | 286票(25.1%) |
端末紛失による個人情報の流出 | 208票(18.2%) |
フィッシング詐欺等による詐欺被害 | 206票(18.1%) |
端末の紛失・故障による画像などの消失 | 116票(10.2%) |
その他 | 13票(1.1%) |
スマホのセキュリティ面のどのようなところに不安を感じるかという質問に対しては、ウェブサイトの閲覧によるウイルス感染と、不正アプリでのウイルス感染による情報漏洩が25%を超えた。
この結果によりウイルス感染による脅威を心配している人が多いことが明らかとなった。
スマホのセキュリティ対策を実施しているか
割合 | |
---|---|
セキュリティ対策をしている | 90.8% |
セキュリティ対策は特にしていない | 9.2% |
スマホのセキュリティ対策を実施している人は9割を超え、ほとんどの人が何らかの対策を行っていることがわかる。
どのようなスマホのセキュリティ対策をしているか
票数(割合) | |
---|---|
不審なURLやサイトはクリックしない・閲覧しないようにしている | 395票(13.3%) |
不正なアプリをインストールしないようにしている | 393票(13.2%) |
怪しいメールや添付ファイルは開かないよう徹底している | 392票(13.2%) |
画面ロック機能を利用している | 352票(11.8%) |
スマートフォンを最新の状態に保つようにしている | 324票(10.9%) |
フィッシング詐欺に遭わないよう注意している | 209票(7.0%) |
公衆Wi-Fi(フリーWi-Fi)は利用しないようにしている | 200票(6.7%) |
無料のセキュリティ対策アプリやソフト・セキュリティサービスを利用している | 161票(5.4%) |
破られにくいパスワードを設定している | 136票(4.6%) |
紛失・盗難に備えている | 117票(3.9%) |
有料のセキュリティ対策アプリやソフト・セキュリティサービスを利用している | 112票(3.8%) |
SNSのアカウントには二段階認証をかけている | 89票(3.0%) |
プライバシーポリシーは必ず確認するようにしている | 53票(1.8%) |
VPNを利用している | 38票(1.3%) |
その他 | 7票(0.2%) |
スマホのセキュリティはどのような対策をしているかについては「不審なURLやサイトはクリックしない」、「不正なアプリをインストールしない」、「怪しいメールや添付ファイルは開かない」がそれぞれ13%となり、ほぼ同率となった。
怪しいものには近づかないという対策を取っている人が多いことが明らかとなった。
スマホのセキュリティ面における被害状況
スマホのセキュリティ面における被害状況についても調査を行った。
被害にあったことはあるか
被害にあったことがあったことはない | 被害にあったことがある | |
---|---|---|
Android | 86% | 14% |
iPhone | 81.1% | 18.9% |
全体 | 84% | 16% |
スマホで実際被害にあったことがあるかという問いに対しては、AndroidでもiPhoneでもあったことがないという人が80%を超え、全体で84%という高い割合となった。
一方で全体の16%の人が被害にあったことがあると回答しており、実際の被害が少なからずあるという現実が分かる。
被害にあった際にセキュリティ対策アプリやソフトを導入していたか
利用していた | 利用していなかった | |
---|---|---|
Android | 56.9% | 43.1% |
iPhone | 25.4% | 74.6% |
全体 | 39.5% | 60.5% |
被害にあった際にセキュリティ対策アプリやソフトを導入していたかという問いには、約6割の人がセキュリティソフトを入れていない結果となった。
スマホ別だとAndroidでは約6割の人が利用していたのに対し、iPhoneでは7割を超える人が利用しておらず、使用している機種によってセキュリティ意識が異なることが分かる。
セキュリティ対策ソフトやアプリ・サービスでは、端末がウイルス等のマルウェアに感染しているかの確認が可能である。中には、不審なアプリやプログラムを削除する機能が搭載されているものも存在する。
しかし、セキュリティ対策のソフトやアプリを導入していても防げない被害もあることは念頭においておくべきだろう。
セキュリティ対策ソフトを利用していても被害に遭った人の割合は一定数いるため、 導入していたからといって過信せずに初歩的な対策を取ることが重要である。
スマホにセキュリティソフトがいらないとイメージされる理由
スマホにセキュリティソフトがいらないとイメージされる理由は以下の3つだ。
・理由①公式ストアからアプリをダウンロードするため
・理由②各アプリの動作が独立しているため
・理由③スマホで重要情報を取り扱う印象がないため
1つずつ詳しく解説する。
理由①公式ストアからアプリをダウンロードするため
スマホの場合、PCと違ってApp StoreやGoogle Playなどの公式ストアからアプリをダウンロードする。公式ストアでは一定の審査を通ったアプリが取り扱われているので安全なはずと考えている人も多い。
ただしAndroidの場合、Google PlayはApp Storeよりも審査基準が緩いとも言われており、Google Play以外からもアプリのダウンロードができてしまうので注意が必要だ。
理由②各アプリの動作が独立しているため
iPhoneやAndroidのアプリは原則それぞれが独立して動いており、例えば問題のあるアプリをダウンロードしても他のアプリに干渉したり影響を与えたりすることが簡単にはできない。
この仕組みから、スマホにはセキュリティソフトは必要ないと考える人もいるだろう。とはいえ不正アプリにカメラやマイク、電話帳など他のアプリへのアクセスを許可してしまえば、ウイルスへの感染や盗撮盗聴、情報漏洩といった被害に発展することは覚えておきたい。
理由③スマホで重要情報を取り扱う印象がないため
スマホはPCと違い、仕事の重要データを保存している訳ではないので被害にあっても大したことはないと考える人も多いだろう。
しかし現在のスマホは電子マネーや銀行アプリなど決済に利用されることも少なくない。また、常に肌身離さず持っているので自分の行動範囲や行動パターンなどを特定される危険性もある。
スマホには自分の個人情報が隅々まで記録されていると認識しておくことが重要だ。
スマホにセキュリティソフトはいらないのか
スマホにセキュリティソフトはいらないのだろうか。
AndroidとiPhoneに分けて解説する。
Androidの場合
Androidの場合通話しか使わないといったような場合を除いて、セキュリティソフトを入れて対策すべきだ。Google Playからアプリをダウンロードする場合、App Storeよりも審査基準が緩いとも言われておりアプリ自体に不安が残る。
またAndroidはGoogle Play以外からもアプリのダウンロードができてしまう為、セキュリティソフトによって自衛しておきたい。
iPhoneの場合
iPhoneの場合には、Apple社がiOS中枢のソースコード等を公開しておらず、アプリもApple社の提供する機能の範囲内で開発を行わなければならない為、危険性が低いと考える人も多い。
しかし、逆に考えると外部からのチェック機能が全くなく、セキュリティ面の脆弱性が発見されにくいというデメリットがあり、現にiPhoneへの攻撃や被害もゼロではない。
iPhone向けのアンチウイルスソフトは存在しないが、本体に侵入する前にウイルスの脅威を検知するソフトなどがある。そのようなセキュリティソフトを導入して対策しておくのがおすすめだ。
スマホのセキュリティソフト導入前にできるセキュリティ対策13選
スマホのセキュリティソフト導入前にできるセキュリティ対策は以下の13点だ。
・対策①OSは常に最新バージョンにする
・対策②Webブラウザも最新バージョンに更新する
・対策③ファームウェアをアップデートする
・対策④パスワードを定期的に更新する
・対策⑤公衆Wi-Fi(フリーWi-Fi)は利用しない
・対策⑥画面ロックをオンにする
・対策⑦SNSアカウントは二段階認証を利用する
・対策⑧端末検索機能はオンにしておく
・対策⑨公式ストア以外からアプリをダウンロードしない
・対策⑩不要なアプリはダウンロードしない
・対策⑪不審なメールや不要なURLは開かない
・対策⑫バックアップをとっておく
・対策⑬VPNを利用する
1つずつ詳しく解説する。
対策①OSは常に最新バージョンにする
AndroidやiPhoneは、新たに脆弱性や不具合が見つかった場合、OSをアップデートさせることで修正を行っている。OSを古いままにしておくことはスマホを危険に晒すことに繋がってしまう。面倒がらず常に最新バージョンにアップデートすることを習慣化しよう。
対策②Webブラウザも最新バージョンに更新する
Webブラウザなどのアプリもセキュリティの脆弱性や不具合修正の為、バージョンアップされることがある。セキュリティ対策のためにはこちらも常に最新バージョンにしておくことが重要だ。
OSの設定でアプリの自動更新をオンにしておけば、自動的にアプリが更新してくれるのでアップデートし忘れることがない。
WiFi接続時のみ自動更新することも可能なのでデータ容量を気にする人は設定しておこう。
対策③ファームウェアをアップデートする
スマホのセキュリティ対策ではファームウェアのアップデートもやっておきたい。ファームウェアとは本体内部の回路や装置などを制御する機能をもったソフトウェアで、このファームウェアを古いままにしておくことはセキュリティの脆弱性をほったらかしにしておくことに繋がる。
Androidの場合には無線(OTA)によって自動的にデバイスにダウンロードされ、iPhoneの場合にはOSをアップデートする際に同時にアップデートされる為、自分で操作する必要はない。
ファームウェアはWiFiルーターにも内蔵してあり、そちらはスマホからアップデートが可能だ。定期的に確認してアップデートしておきたい。
対策④パスワードを定期的に更新する
スマホでは現在様々な場面でパスワードを利用する。パスワードが破られたり漏洩したりした場合には金銭や個人情報などが被害にあってしまう為、定期的に更新するなどの対策を取っておきたい。
パスワードは使い回ししない、複雑なパスワードを設定するなどの対策も重要だ。
対策⑤公衆Wi-Fi(フリーWi-Fi)は利用しない
スマホのセキュリティの為には公衆Wi-Fiの利用は避けるべきだ。公衆Wi-Fiには十分なセキュリティ対策がされていないものや、意図的に害をもたらす目的で用意されているものがある。
便利ではあるが、安全性が確認できているもの以外は使用しないことをおすすめする。
対策⑥画面ロックをオンにする
スマホは必ず画面ロックをオンにしておくべきだ。いつどこで盗難、紛失の被害に合うかわからない。画面ロックをしてあればスマホ内部の情報を見られることはないのでひとまずは安心だ。
それに加えて遠隔サポート機能もオンにしておけば、遠隔でスマートフォン内のデータを削除することも可能になるので備えておこう。
対策⑦SNSアカウントは二段階認証を利用する
SNSを利用している人は二段階認証を使うと安心だ。二段階認証とはIDとパスワードの他に電話番号などの情報が必要になる認証方法で、不正ログインや乗っ取りの被害からアカウントを守ることができる。
SNSを乗っ取られるとアカウントが使えなくなるだけでなく、詐欺などの犯罪に利用されることもあるので十分注意したい。
対策⑧端末検索機能はオンにしておく
端末検索機能をオンにしておけば紛失時にも見つけやすい。AndroidにもiPhoneにも位置情報から探す機能が備わっている。
どちらも設定から「端末(iPhone)を探す」の項目をオンにすることで利用できる。
iPhoneの場合は「最後の位置情報を送信」という項目もONにしておくと、万が一バッテリーが切れた時の為に備えられるので忘れずにONにしておこう。
対策⑨公式ストア以外からアプリをダウンロードしない
AndroidはGoogle Play以外からもアプリをダウンロードすることができるが、それは避けるべきだ。Google Playなどの公式ストアでは一定の基準を満たしたアプリのみが提供されているが、それ以外のアプリは安全性が確認されていないものが多い。
また、メールに添付されたアプリのファイルをクリックすることでもインストールが可能だが、この場合もウイルスが仕込まれていることがほとんどだ。
アプリをダウンロードするなら必ずGoogle Playなどの公式ストアからにしよう。
対策⑩不要なアプリはダウンロードしない
必要のないアプリを無闇にダウンロードするのはウイルス感染などのリスクを高めることになる。また自分でインストールした覚えがない不審なアプリは、不正なアプリが関係している場合があるのですぐに削除することが重要だ。
対策⑪不審なメールや不要なURLは開かない
不審なメールや不要なURLはウイルスが仕込まれている場合があるので開いてはいけない。実際にある大企業の名を語ってメールを送ってくることもあるので注意が必要だ。
不安を煽ってURLに誘導してくるメールは詐欺である可能性が高い。メールが来たら、まず本物かどうか疑う癖をつけておこう。
対策⑫バックアップをとっておく
スマホ内部のデータはバックアップをとっておくと万一の時に慌てずに済む。スマホが紛失や盗難にあった際、保存してあるデータや個人情報を守る為、遠隔操作でデータを消去できる。
バックアップしてあればスマホが戻った際にデータも戻せるが、バックアップしてなければスマホ内のデータは全滅だ。日頃からバックアップを取ることを習慣にしておこう。
対策⑬VPNを利用する
VPNとは仮想の専用線のことで、通信内容を外部から見えなくするトンネリングや暗号化を施すことにより通信でやりとりするデータが守られる。
無料Wi-Fiスポットなどを利用することが多い人は導入しておくと安心だ。VPNはiPhoneなら設定から手動でも設定できる他、アプリを入れることでも利用できるので積極的に利用していきたい。