スマホの位置情報設定はみんなどうしてるのだろうか。この記事ではアンケートを実施し、スマホの位置情報設定に関して調査を行ったので参考にして欲しい。
Contents
スマホの位置情報設定はどうしてる?アンケート調査結果
スマホの位置情報設定はどうしてるのか、ランダムに選んだ690人に対し、以下のアンケートを実施した。
・スマホの位置情報のオン・オフ設定状況
・スマホの位置情報を活用して利用しているサービス
・スマホの位置情報をオンにすることへの抵抗感
・スマホの位置情報をオンにすることに抵抗を感じる理由
・スマホのプライバシー・セキュリティ設定をどれくらい意識しているか
この結果について詳しく解説していく。
スマホの位置情報のオン・オフ設定状況
まず、スマホの位置情報のオン・オフ設定状況を回答してもらった。その結果は以下の通り。
設定状況 | 割合 |
---|---|
利用アプリにかかわらずスマホの位置情報設定は「常にオン」にしている | 12.8% |
アプリごとに「常にオン」「アプリ使用中のみオン」「常にオフ」などを設定し使い分けている | 72.9% |
利用アプリにかかわらずスマホの位置情報設定は「常にオフ」にしている | 14.3% |
本調査では、「アプリごとに「常にオン」「アプリ使用中のみオン」「常にオフ」などを設定し使い分けている」人が大半を占める結果となった。
スマホの位置情報を活用して利用しているサービス
次に、スマホの位置情報を活用して利用しているサービスを調査した。結果は以下の通り。
サービス名 | 票数(割合) |
---|---|
地図アプリ | 537票(37.8%) |
天気予報アプリ | 312票(22.0%) |
乗換案内アプリ | 163票(11.5%) |
位置情報と連動したゲーム | 144票(10.1%) |
出前アプリ | 68票(4.8%) |
タクシー配車アプリ | 66票(4.6%) |
SNS(投稿場所の登録など) | 54票(3.8%) |
お子さまの見守りアプリ | 33票(2.3%) |
その他 | 43票(3.0%) |
「地図アプリ」という回答が30%を超え、1番多い結果となった。次いで「天気予報アプリ」「乗換案内アプリ」など日常を便利にするアプリが票を集めた。
スマホの位置情報をオンにすることへの抵抗感
スマホの位置情報をオンにすることへの抵抗感についても回答してもらった。結果は以下の通り。
抵抗感のレベル | 割合 |
---|---|
抵抗を感じる | 29.6% |
やや抵抗を感じる | 56.2% |
特に抵抗は感じない | 13.5% |
位置情報を利用したことがないから分からない | 0.7% |
本調査では、「やや抵抗を感じる」人が大半を占める結果となった。次いで、「抵抗を感じる」と回答した人の割合が多く、「やや抵抗を感じる」と合計すると全体の85%にのぼる。
この結果により、スマホの位置情報をオンにすることへの抵抗感を抱いている人が多いことが明らかとなった。
スマホの位置情報をオンにすることに抵抗を感じる理由
次に、スマホの位置情報をオンにすることに抵抗を感じる理由を調査した。結果は以下の通り。
抵抗を感じる理由 | 票数(割合) |
---|---|
プライバシー保護の観点で懸念や不安があるから | 539票(54.7%) |
バッテリー・充電の消費が激しいから | 288票(29.2%) |
データ通信量を消費するから | 156票(15.8%) |
その他 | 2票(0.2%) |
「プライバシー保護の観点で懸念や不安があるから」という回答が50%を超え、1番多い結果となった。
日常的にスマホの位置情報機能を利用している人が多い一方で、プライバシー保護の観点から位置情報設定をオンにすること自体は抵抗を感じている人が多いことが分かる。
スマホのプライバシー・セキュリティ設定をどれくらい意識しているか
スマホのプライバシー・セキュリティ設定をどれくらい意識しているか調査した。結果は以下の通り。
意識レベル | 割合 |
---|---|
強く意識している | 19.0% |
やや意識している | 66.8% |
あまり意識していない | 13.2% |
全く意識していない | 1.0% |
やや意識している人が大半を占める結果となった。2番目に多いのは、強く意識している人で、スマホのプライバシー・セキュリティ設定を意識している人の多さが明らかだ。
スマホの位置情報とは
スマホの位置情報とは、GPSを活用して割り出されるスマホ利用者の現在地を示す情報のことである。
GPSは、人工衛星の電波を受信して受信機の位置を特定する仕組みであり、得られた位置情報は地図アプリやカメラアプリなどスマホのさまざま機能に活用されている。
日常生活の中には、スマホの位置情報から得た利用者の現在地をフードデリバリーなどの便利なサービスに活用している事例が多い。
スマホの位置情報はオンにするべき?
スマホの位置情報の使い方によるため、一概にオンにすべきとは言えない。なぜなら、利用者の現在地が分かることで便利になることもあれば、プライバシー保護の観点からリスクになるからだ。
例えば、地図アプリで位置情報を活用すれば迷わず目的地に辿り着け便利である。反対に、位置情報が記録された写真をSNSなどに投稿してしまうと、撮影者の現在地が特定される可能性があり危険だ。
スマホの位置情報は、メリットと注意点を理解した上でオンにするべきだ。
スマホの位置情報をオンにするメリット
スマホの位置情報をオンにするメリットは以下の5つだ。
・位置情報が必須のアプリを利用できる
・各種アプリの利便性が向上する
・写真や動画の撮影場所が記録される
・家族や友人と位置情報を共有できる
・スマホの盗難・紛失時に捜索できる
詳しく解説する。
オンのメリット①位置情報が必須のアプリを利用できる
スマホの位置情報をオンにするメリットの1つ目は、位置情報が必須のアプリを利用できることだ。
位置情報が必須のアプリとして、フードデリバリーやタクシー配車アプリが挙げられ、位置情報を取得することで、正確かつ便利なサービスを受けられる。
位置情報を取得することは、便利なアプリを最大限活用し、生活を豊かにするメリットがある。
オンのメリット②各種アプリの利便性が向上する
スマホの位置情報をオンにするメリットとして、各種アプリの利便性が向上することも挙げられる。
スマホの位置情報をオンにすることで、以下のように各種アプリの利便性の向上が期待できる。
・タクシー配車アプリで、近くのタクシーを検索できる
・SNSアプリで、投稿に位置情報を追加できる
・位置情報を利用したゲームアプリを楽しめる
スマホの位置情報をオンにすることで、各種アプリの利便性が向上し、生活が豊かになるだろう。
オンのメリット③写真や動画の撮影場所が記録される
スマホの位置情報をオンにするメリットには、写真や動画の撮影場所が記録される点もある。
写真や動画を撮影するアプリに位置情報へのアクセスを許可すれば、撮影した写真や動画に位置情報を記録できる。
位置情報を記録することで、撮影地ごとに思い出を振り返ったり、アルバムから撮影地で写真や動画を検索することが可能である。
アプリによっては、位置情報を元に自動でアルバムを作成する機能も使えるため、スマホの位置情報をオンにするメリットの一つだ。
オンのメリット④家族や友人と位置情報を共有できる
スマホの位置情報をオンにするメリットの4つ目は、家族や友人と位置情報を共有できることだ。
iPhoneの「ファミリー共有」、Androidの「ファミリーリンク」機能で、家族や友人との位置情報を共有できる。
例えば、親のスマホから子供のスマホの位置情報を確認することで、子供の安全確認が可能だ。
家族や友人の位置情報を共有できることは、大切な人を見守る重要なメリットである。
オンのメリット⑤スマホの盗難・紛失時に捜索できる
スマホの位置情報をオンにするメリットとして、スマホの盗難・紛失時に捜索できることも挙げられる。
iPhoneの「探す」、Androidの「スマートフォンを探す」機能で、スマホの盗難・紛失時にブラウザから捜索できる。
検索機能には、遠隔操作でスマホを鳴らすことやスマホにロックをかけ内部の情報を守れるため、スマホ利用者には大きなメリットだ。
スマホの位置情報をオンにする際の注意点
スマホの位置情報をオンにする際の注意点は以下の3つだ。
・SNSの投稿から個人を特定される可能性がある
・住所や現在地の流出の懸念性がある
・バッテリー消費量が増える
1つずつ詳しく解説する
注意点①SNSの投稿から個人を特定される可能性がある
スマホの位置情報をオンにする際の注意点の1つ目は、SNSの投稿から個人を特定される可能性があることだ。
位置情報をオンにすることで、SNSの投稿に位置情報を追加できるが、過去の訪問先やよく訪問する場所などから個人を特定される可能性がある。
SNSの投稿から個人を特定される危険性があるため、スマホの位置情報をオンにしてSNSを利用する際には注意が必要だ。
注意点②住所や現在地の流出の懸念性がある
スマホの位置情報をオンにする際の注意点として、住所や現在地の流出の懸念性があることも挙げられる。
SNSの投稿や写真、動画の位置情報から住所や現在地が流出する危険がある。住所や現在地の流出リスクを避けるためにも、SNSの投稿や写真や動画をインターネットなどで公開する際には注意が必要だ。
注意点③バッテリー消費量が増える
スマホの位置情報をオンにする際の注意点には、バッテリー消費量が増える点もある。位置情報を取得するためには、GPSを受信する必要があり、スマホのバッテリー消費が早くなる。
普段使わないアプリや位置情報が必要ないアプリの位置情報を許可しない方がバッテリー消費の節約になるだろう。
スマホの位置情報をオフにしておくメリット
スマホの位置情報をオフにしておくメリットは以下の2つだ。
・データ通信量を抑えられる
・充電持ちが良くなる
詳しく解説する。
オフのメリット①データ通信量を抑えられる
スマホの位置情報をオフにしておくメリットの1つ目は、データ通信量を抑えられることだ。
位置情報を送受信する際に、データ通信量を消費する。使えるデータ量に制限がある人は、位置情報の送受信で消費するデータ量も気にした方がいいだろう。
スマホの位置情報をオフにすることで、データ通信量を抑えられる。
オフのメリット②充電持ちが良くなる
スマホの位置情報をオフにしておくメリットとして、充電持ちが良くなることも挙げられる。
スマホの位置情報をオンにするとGPSを受信するためバッテリー消費を早くするデメリットがある。
反対にスマホの位置情報をオフにすると、充電持ちが良くなるため、必要以上の位置情報の使用は避けた方がいいだろう。
スマホの位置情報のオン/オフ設定方法
スマホの位置情報のオン/オフ設定方法をiPhoneとAndroidに分けて紹介する。
iPhoneの設定方法
iPhoneでのスマホの位置情報のオン/オフ設定方法は以下のとおりです。
・「設定アプリ」を開く
・「プライバシー」を選択
・「位置情報サービス」からオン/オフを切り替える
アプリごとに「なし」「次回確認」「使用中のみ許可」「常に」から設定を変更できる。
Androidの設定方法
Androidでのスマホの位置情報のオン/オフ設定方法は以下のとおりです。
・「設定」を開く
・「位置情報」を選択
・「アプリの権限」からオン/オフを切り替える
アプリごとに「常に許可」「アプリ使用中のみ許可」「許可しない」から設定を変更できる。
スマホの位置情報機能はリスクをおさえて上手に使い分けよう
スマホの位置情報機能は、カメラアプリやデリバリーアプリ、端末の操作や家族の見守り機能等の利便性を向上させることが可能だ。
反対に、現在地などの個人情報の特定やバッテリー、データ量の消費といったデメリットがある。
スマホの位置情報機能は、必要なアプリや機能だけオンにして、リスクを抑えて上手な使い分けが必要だ。