光回線が遅い原因と対策【どうしても改善できない場合は？】

光回線の通信速度が遅い原因はさまざまありますが、自分で対策も可能な場合もあります。

そこで、ここでは光回線の通信速度が遅い6つの原因と対策を解説します。

光回線のインターネット通信速度が遅いとストレスになったり、仕事に支障が出る場合もあります。
通信速度が速い光回線を詳しく知りたい場合は、次の記事を参考にしてみてください。

光回線なのに遅い！と感じたら最初に試すこと

光回線の通信速度が遅いと感じたら、まずは以下の2つを試してください。

詳しく解説します。

光回線が遅い時にまず試すこと①接続端末（パソコン等）の再起動

光回線の通信速度が遅いと感じたら、パソコン機器やスマホなどの接続端末を再起動させましょう。通信速度が改善された場合は、以下が原因として考えられます。

光回線が遅い時にまず試すこと②ルーターやモデムの再起動

光回線の通信速度が遅い場合に、接続端末側の再起動で改善されなければ、次はWi-Fiルーターやモデムを再起動させましょう。

再起動中を含め、2〜3分はインターネットに接続できません。5分ほど待ってから、回線速度が改善されているか確認してください。

光回線が遅い原因①接続端末側（パソコン・スマホ等）の問題

光回線の通信速度が遅い原因の1つ目は、パソコン・スマホなどの接続端末本体による問題です。

接続端末本体のスペックが低かったりメモリーの空きが少なかったりすることが通信速度を低下させている原因として考えられます。

次の対策を参考にして、光回線の通信速度が遅い原因を特定しましょう。

PC・スマホが原因で光回線が遅い時の対策：他端末と接続して問題を切り分ける

光回線の通信速度が遅いと感じたら、接続端末を以下のように切り分けて検証し、原因を特定する必要があります。

各接続端末を1つずつ光回線に接続して、通信速度を確認します。確認後、以下のケースにあわせ、問題の特定を行ってください。

	問題・原因の可能性
すべての接続端末が遅い	光回線業者 プロバイダ 光回線側の接続機器
特定の接続端末が遅い	端末本体

特定の接続端末に問題がある場合、次の原因と対策が考えられます。

原因	対処法
接続端末本体が古くスペックが低い	端末の買い替え
メモリーの空きが少ない	端末の買い替え メモリの増設
HDD・SSD（スマホならRAM）の空きが少ない	端末の買い替え HDD・SSDの増設

接続端末が古いとアプリの動作だけでなく、光回線の通信速度に影響が出ます。メモリーやHDDなどの空きが少ない場合も同様です。

光回線が遅い原因②セキュリティソフトの問題

光回線の通信速度が遅い原因の2つ目は、セキュリティソフトによる問題です。セキュリティソフトが原因と思われる場合、以下2つの対策を試してみましょう。

詳しく解説します。

セキュリティソフトが原因で光回線が遅い時の対策①ソフトの設定を見直す

光回線の通信速度が遅いときには、セキュリティソフトの設定変更により、改善されるケースがあります。

設定する項目は、主に以下の3点です。セキュリティソフトにより名称が変わる、搭載されていない機能があります。

これらの機能は頻繁にチェックしているため、光回線の通信速度に影響が出ます。不要な設定を無効にすることで、光回線の通信速度向上が期待できます。

設定を変更する場合には、以下の3点に注意しましょう。

セキュリティソフトが原因で光回線が遅い時の対策②ソフト自体を複数入れない

光回線の通信速度が顕著に遅いと感じたら、セキュリティソフトが複数入っていないか確認します。

複数入っていたら、不要なセキュリティソフトを削除して1つのみにします。

光回線が遅い原因③光回線の接続機器（ルーター等）の問題

光回線の通信速度が遅い原因の3つ目は、光回線側のルーター等による問題です。Wi-Fiルーターが原因の場合、以下2つの対策を試してみましょう。

詳しく解説します。

ルーター等が原因で光回線が遅い時の対策①ルーター周りの設定を見直す

光回線の通信速度が常に遅い場合、Wi-Fiルーター周りの設定や本体に原因があると考えられます。主な原因は以下のとおりです。

Wi-Fiルーターが古いと無線LANの規格も古いことが多いため、光回線のパフォーマンスを発揮できません。

買い替えの際には、以下の規格の無線LAN（WiFi）ルーターがおすすめです。

光回線の通信速度	無線LANの規格
1Gbps	11ac（11axでも可）
2～10Gbps	11ax（別表記WiFi6）

快適な通信速度やセキュリティ面の対応に必要な、ファームウェアと呼ばれる一種のソフトウェアがあります。

これは、Wi-Fiルーター本体のチップに書き込まれ、書き換えも可能です。このファームウェアをアップデートすることで、光回線の通信速度が改善されることがあります。

Wi-Fiルーター機器本体に接続している、LANケーブルの接触不良、断線や劣化も通信速度に影響します。この場合には、新しいLANケーブルに交換してください。

また、LANケーブルのCAT（カテゴリー）規格にも注意が必要です。詳しくは下記を確認してください。

CAT規格	最大転送速度
CAT5	100Mbps
CAT5e	1Gbps
CAT6	1Gbps
CAT6A	10Gbps

LANケーブルに「CAT5」と書いてあったら、光回線でも速い通信速度が出ないため交換が必要です。

ルーター等が原因で光回線が遅い時の対策②無線LANの場合は設置場所を改善する

光回線の通信速度が遅い場合、無線LANの設置場所が悪いことが原因であることが考えられます。

光回線を無線LANで使用している際に通信速度が遅い場合、Wi-Fiルーターの設置場所を変えることで改善できるでしょう。

特に以下の環境や条件に当てはまると、光回線の通信速度が遅くなります。

まずは、以下の方法で光回線の通信速度が改善されるか試してみましょう。

上記の対応で大幅に通信速度がアップした場合、設置する場所や位置を見直します。できれば無線LANが見える、または近い場所で使用するようにしましょう。

光回線が遅い原因④プロバイダや光回線業者の通信障害

光回線の通信速度が遅い原因の4つ目は、光回線業者やプロバイダ側による通信障害の問題です。対策方法は、次になります。

通信障害が原因で光回線が遅い時の対策：通信障害改善まで待つ

光回線が前触れもなく遅い状態になった、どのサイトにアクセスしても繋がらない場合、通信障害が起きている可能性が高いです。

通信障害は対処のしようがないため、復旧するまで待ちましょう。光回線で通信障害が起こる原因は次の2つです。

上記のどちらかにより、通信障害発生の影響が変わります。簡単に表にまとめましたので参考にしてください。

通信障害の発生元	通信障害の影響先
契約プロバイダ	契約プロバイダ
光回線業者	光回線 契約プロバイダ 光回線提携プロバイダ

光回線の障害が発生しても、多くは以下の場合がほとんどです。

光回線が遅い原因⑤光回線が混雑している

光回線の通信速度が遅い原因の5つ目は、光回線の混雑による問題です。対策方法は、次になります。

詳しく解説します。

混雑が原因で光回線が遅い時の対策①しばらく待つ（夜などの混雑する時間帯の場合）

光回線の通信速度が遅い場合の対策として、しばらく待って様子を見てみましょう。多くの人が光回線を利用する時間帯は、回線混雑により通信速度が低下している可能性があります。

特に回線が混雑して通信速度が遅くなりやすい時間帯は、以下の3つになります。

特定の時間帯で光回線の通信速度が遅くなる場合、時間をずらして利用するのも1つの方法です。

混雑が原因で光回線が遅い時の対策②光回線業者に問い合わせる

光回線の通信速度が遅い状態が常に続き、支障が出ているなら、光回線業者やプロバイダに問い合わせましょう。

問い合わせ先業者により、自宅や回線を収容している設備まで、リモートで回線状況の診断をしてもらえます。

何か不具合が見つかったら、工事やメンテナンスに入りますので、詳細は確認してください。

問い合わせ前に「障害・メンテナンス情報」を確認し、障害が発生していたら改善するまで待ちましょう。

慢性的に回線が混雑している光回線もあります。通信速度が速い光回線は次の記事にまとめていますので、参考にしてみてください。

光回線が遅い原因⑥マンション（集合住宅）の問題

光回線が遅い原因の6つ目は、マンションをはじめとした賃貸・集合住宅による問題です。主な原因としては、以下2つがあります。

1つ目は、設備類や接続機器が古いままだと、高速な光回線の恩恵を受けることが難しくなります。

2つ目は、マンションの各世帯で光回線を共有することになります。そのため、一軒家に住む世帯と比べて、回線速度は遅くなる傾向が高めです。

上記の対策としては大家さんに依頼して、マンション全体の配線設備や機器を交換・増強してもらうしかありません。

しかし、費用と時間がかかるため、すぐに対応してもらうのは難しいのが現状です。

マンションが原因で光回線が遅い時の対策：ポケット型WiFi（ワイファイ）等も検討する

マンションの光回線速度が生活に支障が出るほど遅い場合は、ポケット型WiFiの利用検討がおすすめです。

スマホ同様にモバイル回線を使用するため、マンションの設備に関係なく使用できます。ポケット型WiFiは形状・特徴の違いにより2種類あります。

※表は左右にスクロールできます

 

光回線が遅い理由が分からない場合はカスタマーサポートへ相談

光回線の通信速度が遅い理由がわからない場合、カスタマーサポートへの相談がおすすめです。理由としては以下の3点があります。

カスタマーサポートは、過去のサポート事例から、よく発生する原因や対処法を数多く持っています。

各事例を照らし合わせながらサポートしてもらえるので、早い解決が期待できます。

光回線業者やプロバイダ側の問題で光回線の通信速度が遅いと判明した場合、優先してメンテナンスしてもらえる可能性が高くなります。

カスタマーサポートへの相談方法は、大きくわけて3つの方法があります。

詳細は光回線業者とプロバイダのサイトを確認してください。カスタマーサポートに相談しても改善が見込まれない場合の対策はどうしても遅いのが改善しない場合は乗り換えがおすすめをご覧ください。

どうしても光回線のスピードが遅いのが改善しない場合は乗り換えがおすすめ

光回線の通信速度が遅い状態のまま、いつまでも改善しない場合は乗り換えがおすすめです。光回線の乗り換え方法は、次の2つの方法があります。

1つ目のプロバイダの乗り換えなら、光回線はそのまま使用できるので工事不要です。各プロバイダの回線設備により、通信速度が速くなることがあります。

2つ目の光回線業者の乗り換えは、現在使用している光回線を別の業者に変更する方法です。

光回線業者とは、大きく分けられます。

特にフレッツ光を利用している場合、独立・電力会社回線系に乗り換えると、通信速度向上が期待できます。

フレッツ光の特徴は、以下になります。

一方で独立・電力会社回線系の特徴は、以下になります。

ただし、光回線業者の乗り換えは、以下の点に注意が必要です。

 

光回線はどのくらいの速度で遅いと言える？最低限必要な回線速度は？

光回線の通信速度がが遅いといっても、基準がないと判断できません。結論としては、100Mbps台だと通信速度が遅いと言えます。

まずは利用シーンごとに、最低どのくらいの通信速度が必要なのかを最初に解説します。

利用シーン	最低必要な回線速度
インターネット検索 テキスト中心のサイト閲覧	30～50Mbps以上
メール・LINE・SNS （テキストのみの送受信）	数M～10Mbps以上
動画	50～100Mbps以上
オンラインゲーム （主にFPS・マルチ対戦系）	100～150Mbps以上

つまり、常時100Mbps以上の通信速度が出ていれば、使用上問題ありません。参考として「フレッツ光ネクスト」の平均回線速度は以下になります。

平均ダウンロード通信速度	281.3Mbps
平均アップロード通信速度	212.17Mbps

使用している光回線で、通信速度200〜300Mbps出ていれば平均以上です。一方で100Mbps台だと、光回線としては平均より遅めの通信速度になります。

通信速度100Mbpsを切るようならば、何らかの問題が発生している可能性が高いです。接続機器やパソコン・スマホの設定を見直して、改善されないようなら光回線の乗り換えがおすすめです。

光回線の速度測定方法

光回線の通信速度が遅いか速いかを判断するには、以下の計測サイト・スマホアプリがおすすめです。

計測したデータを参考に、乗り換えやサポート対応の検討を行ってください。

通信速度が速い光回線を知りたい場合は次の記事を参考にしてみてください。